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火の鳥
火の山にすむという不死鳥――火の鳥!! その生き血を飲んだ者は、永遠の命を得られるという……!! 不死身の鳥をめぐって壮大な宇宙ロマンが展開する手塚漫画の代表傑作!!
「死なないことが 幸せではないぞ。
生きているあいだに、自分の生きがいを見つけることが大事なんじゃ」
人類誕生からその終焉までを描いた長編作品。多数の「編」から成り立ち、それぞれの時代・登場人物が異なるため「編」ごとに短編漫画として読む事も出来る。全編に渡って描かれているのは「限りある命の尊さ」であり、何度読み返しても勇気づけられる作品。
ブラック・ジャック
全身傷だらけの天才的外科医ブラック・ジャック! その驚異的なメスさばきは、つぎつぎと不可能を可能にしていく! 現代社会にするどくメスを入れる医学ロマン! 昭和52年第一回講談社漫画賞受賞作品!
「医者は人のからだはなおせても・・・ゆがんだ心の底まではなおせん」
「私なら母親の値段は百億円つけたって安いもんだがね」
法外な治療費を請求するが腕は超一流の医師ブラック・ジャックが活躍する話なのだが、手塚先生が伝えたかったのはやはり「命の尊さ」である。医療マンガというジャンルを切り開いた金字塔とも言える作品。基本的には1話完結なので、ちょっとした時間の合間にも読みやすい。
鉄腕アトム
宇宙船に乗って地球へやって来たのは、地球の人々とウリ二つの人たちだった! 地球人と宇宙人の間に始った戦争をやめさせるため、ロボットのアトムが大使となったが…!? 手塚漫画不朽の名作!!
「ぼくには空を飛ぶちからも十万馬力もない
あるのは戦う勇気だけだ」
正義のロボット・アトムが悪を相手に大活躍する話かと思いきや、テーマは際限なく発展する科学とそれを扱う人間の在り方を描いたものである。悪い事が出来ないように人間にプログラムされているアトムが、その人間の為に苦悩する姿が切ない。
ブッダ
いまから三千五百年ほども昔、インダス川のほとりにアリアン人と呼ばれる種族が、遠く北方の地から移り住み、しだいにその版図を広げていった……。壮大なテーマに挑戦して、巨匠が描く釈尊の生涯!!
「木や草や山や川がそこにあるように
人間もこの自然の中にあるからには
ちゃんと意味があって生きてるのだ
あらゆるものと つながりを持って……
そのつながりの中で
おまえは大事な役目をしているのだよ」
一般的には”お釈迦様”や”仏様”と呼ばれる実在の人物ブッダの生涯を描いた作品。いわいる仏典ではなく、手塚先生独自の創作であり架空の人物も多数登場する。宗教という難しいテーマを扱いながらも、ブッダを中心とした人間ドラマとして楽しめるので宗教そのものに偏見を持たずに読んで欲しい作品。
アドルフに告ぐ
神戸に住むドイツ領事の息子のアドルフは、パン屋の息子でユダヤ人のアドルフを通じて、アドルフ・ヒットラーの秘密を知る。その秘密とは…!? 第二次世界大戦を背景に、三人のアドルフの運命を描く著者の代表作
「ドイツ人だとか日本人だとか なぜそう こだわるんだね
どっちだっていいじゃないか 好きあっていれば」
手塚先生の晩年における傑作。戦争という重いテーマが背景ではあるが、テンポよく展開するストーリーが点在してはまた複雑に絡み合い、1つの線に繋がって行く様は見事。メッセージ性も強く、人はなぜ人種差別をするのか?正義とは?悪とは?と深く考えさせられる作品。
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ジャングル大帝
ジャングルの王パンジャは死んだ! 王子レオはアフリカ目ざして旅立つが、帰った故郷は弱肉強食の世界だった。ジャングルを平和にすべく、レオの目ざましい活躍がはじまった!
「強いということは、戦いに勝つことだけじゃない。」
初の本格連載作品。手塚先生も自身の代表作として「火の鳥」と「ジャングル大帝」の名前を挙げている。テーマは人間と動物との調和であるが、大自然との戦いでもある。猛威を振るう大自然の脅威に立ち向かう生命の輝きは余りにも尊い。
三つ目がとおる
怪奇殺人事件を追う写楽と雲名警部は、幽霊船に閉じこめられてしまった!! 事件の黒幕さまよえるオランダ人とは何者!? そして、ポキ族とは!? 深まる謎に、三つ目の超能力がさえる!
「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク
われとともり来たり われとともに滅ぶべし」
超能力や古代文明等、1970年代のオカルトブームを反映したSF漫画。1話読み切りの短編と複数話の長編とで構成されている。毎回の様にサービスカットがあるヒロイン”和登さん”を手塚漫画の女性キャラNo1に挙げる人も多い。
リボンの騎士
天使のいたずらから、男と女の二つの心を持って生まれた王女サファイアは、ジュラルミン大公のために王位を追われた。王子フランツとの恋もやぶれたサファイアは、リボンの騎士に姿をかえ、大公に復讐を誓うのだった。
「結婚?アハハハ フランツ王子 じょうだんいうなよ!!
おかどちがいだよ ぼくは王子だよ
男女両方の心を持ってしまった王女サファイアを通して様々な愛の形を描いた少女漫画。”戦う少女”を初めて漫画に登場させた作品でもある。非常にテンポよく進むストーリーとキュートな世界観に一気に引き込まれる。ぜひとも男性にも読んで欲しい。
陽だまりの樹
蘭学医・手塚良仙の息子の良庵と、府中藩士の伊武谷万二郎は、美女・おせきをめぐって犬猿の仲。そんな最中、良庵は適塾で蘭学を学ぶため、大坂へ旅立つ。幕末に実在した著者の曽祖父をモデルにする長編歴史作品。
「歴史にも書かれねえで死んでったりっぱな人間がゴマンと居るんだ・・・
そんな人間を土台にした歴史に残る奴など許せねえ。」
舞台は幕末の日本。激動の時代の人々を非常に綿密なストーリーと共に、生き生きと描いた長編作品。有名無名を問わず実在の人物も多数登場するが、2人の主人公のうちの1人”良庵”は手塚先生の曾祖父がモデル。
どろろ
魔神にからだの四十八か所をうばわれた少年百鬼丸! 安住の地を求める百鬼丸には、常に妖怪がつきまとうのだった! 彼の刀をねらう奇妙な相棒、どろろをくわえて妖怪退治の旅が始まる!
「みえなくたって 心の目ってもんがあらァ 生まれて14年もすりゃ目あきとかわらねえよ」
奪われた身体の四十八か所を取り戻す為に妖怪を倒していくという設定が非常に面白く、後の漫画家によって数多くのオマージュ・リメイク作品が生まれている。2人の主人公の魅力も抜群で、独特な世界観の中を躍動する。連載当時は不人気により打ち切りとなってしまったのが非常に悔やまれる作品。
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